ここでは文書作成の基本を解説します。
今回から出てくる ” \ ” バックスラッシュ は WinShellで表示すると ” ¥” 円マーク(半角) に見える場合があるので注意してください。

はじめは\documentclass

前回と同様にWinShellでtexファイルを作成します。
texファイルのはじめは、必ず “documentclass” を指定します。これは、文章の種類によってだいたいの書式を設定してくれるものです。

ここでは日本語でレポートを書くことを目標にしているので、”jsarticle”というドキュメントクラスを指定しましょう。以下のような一行をtexファイルの最初に書き込んで下さい。

\documentclass{jsarticle}

ドキュメントクラスは用途に応じて種類があり、また日本語と英語では別のドキュメントクラスを使います。たとえば、以下のようなものがあります。

*補足 日本語でreportにあたるものを使いたい場合は、以下のようにしてください。

\documentclass[report]{jsbook}

プリアンブル部と本文

LaTeXで本文を書くときには、texファイルの\begin{document}から\end{document}までの間に書きます。

また、先ほど書いた\documentclassから\begin{document}までの部分をプリアンブル部と言います。

このプリアンブル部には書式の設定や拡張機能の設定などを書きますが、今回は何も書きません。

では上の図のように\begin{document}\end{document}を入力してください。

論理構造

この記事ではレポートを書くことを目標とするので、見出しが必要です。

普通のレポートであれば、 章 → 節 → 項目というような見出しの付け方になると思います。LaTeXではドキュメントクラスによって使える見出しが制限されて、 jsarticle クラスで使用出来るのは、 \section (節)からです。しかし、\subsection \subsubsection という見出しが用意されているので、結局 章 → 節 → 項目の構成と変わらないものが作れます。

たとえば、以下のようなtexファイルを作り、コンパイルして表示してみてください。

\documentclass{jsarticle}
\begin{document}
\section{せくしょん}
これが章だと思う。
\subsection{さぶせくしょん}
これは節。
\subsubsection{さぶさぶせくしょん}
これは項目
\end{document}

すると以下のような出力を得ます。

見出しと番号がだんだん小さくなっていくことを確認してください。

本文の改行規則

実際に本文を書くときには、改行の規則に注意しなければなりません。

LaTeXでは、改行は以下のルールに従って解釈されます。

  • 1回だけ改行する。        →     無視される。
  • 2回続けて改行する。     →     段落の区切りと認識される。
  • 文中に「\\」を入れる。   →    その場で改行する。 ただし、段落の区切りと違って字下げはなし。

一見すると分かりづらいので注意しましょう。

試しに以下のようなファイルをコンパイルしてみて、結果を確認してみてください。

\documentclass{jsarticle}
\begin{document}
これ
は
テストです。
この四行は書いた通りに改行はされません。なぜなら、改行が一回しかされてないからです。もちろん、1行分の文字が入力されていれば、自動で次の行に移ってくれます。

この上で二回改行が連続してされたので、ここで段落の区切りになります。段落の区切りでは字下げが行われます。\\しかし、このように¥マーク(環境によってはバックスラッシュ)を2つ挿入した場合は、ただの改行になるので字下げは行われません。うまく使い分けて文書を書きましょう。
\end{document}

空白文字の規則

空白文字もややこしいです。特に、半角スペースと全角スペースで挙動が異なるので注意して下さい。

  • 半角スペースを連続で入力しても、出力結果では半角スペースは1文字になる。
  • タブ[tab]は半角スペース1つとして出力される。
  • 全角スペースは普通の1文字として出力される。連続で入力した場合、入力した数だけ出力される

全角スペースは入力した文だけスペースが空くので、二行以上にわたって文字を揃えたい時やちょっとしたレイアウトの調整に役立ちます。

そのままでは使えない文字

LaTeXでは、独特の命令を文章と同じ場所に書かなければなりません。そこで、命令に使われている文字は、そのまま入力しても命令の一部だと認識されてしまうので正しく出力されません。

そういった文字は、文字を出力するために専用のコマンドを使います。一覧表を以下に示すので、参考にして下さい。

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